40代50代の新人保育士が戦力になるの?!保育園でのニーズと注意点

40代50代

これは最初に言っておきたい。
「戦力になります!」

  • 40代で新人保育士なんて役に立つのかな?
  • 50代で保育士未経験者に求人なんてあるの?
  • 研修もないのにどうやって仕事を覚えるんだろう…。

こんな不安がいっぱいで踏み出せないあなたに、40代50代の新人保育士にはたくさんのニーズがあることを知って欲しい!!

国試で保育士資格を取って保育園で働いている53歳の私が、40代50代の新人保育士が現場で戦力になる理由をお話しします。
注意点をしっかり頭に入れたら、未経験でも十分やれるという自信が湧きますよ!

あなたが必要とされていることを知って、一緒に保育園で働きましょう!

40代50代の新人保育士が戦力になる理由

資格は持っているけど保育園で働いた経験のない自分がどうして戦力になるのか。

それはクラス担任を受け持つ保育士だけでは、業務が回らないからです。

【40代50代新人保育士が必要とされる理由】

  1. 保育士にはたくさんの業務がある
  2. 配置基準を満たす保育士人数が足りない
  3. 朝夕の延長保育士が足りない

では中身を詳しくみていきましょう。

1. 保育士にはたくさんの業務がある

保育士の仕事といっても、その内容は多岐にわたります。子育て経験のある人ならわかると思いますが、家事をしながら子育てって大変だったでしょう?
保育士の仕事は家事と子育てに加えて計画案や記録、行事の立案や準備に保護者対応をしているようなもの。もう尋常ではない忙しさです。しなくていいのはお料理くらい。

このとき補助的な立場でおむつ替えや後片付けなどの雑務を中心に、子ども見ることのできる保育士がいたら本当に助かります。

2. 配置基準を満たす保育士人数が足りない

子どもの年齢、人数に対して保育士を配置する人数が国や自治体で決められていることはご存じでしょう。資格のない人でも保育園で働くことは出来ますが、基準を満たすことは出来ません。

保育士資格があれば、それだけで配置基準を満たすことに役立つのです。

配置基準についての参考
保育所における保育士配置の特例(厚生労働省 平成28年4月施行)

3. 朝夕の延長保育士が足りない

近頃の保育園は朝7時から19時、20時まで開いているところがほとんどです。朝の早番、夕方の遅番を担任保育士がカバーする時のシフトは次の通りです。

【1日8時間勤務(休憩1時間)のシフト】

  • 早番……7時~16時
  • 遅番……10時~19時・11時~20時

もし担任保育士が朝7時から出勤なら16時には帰ってしまうし、朝11時からの出勤なら午前の活動はほとんど終わってしまいます。

【延長保育時間】

  • 朝7時~9時
  • 夕18時~20時

この延長時間のカバーに保育士資格のある人がいてくれたら、担任保育士は9時~18時のメインの時間帯で保育にあたれます。

のぶ
のぶ

延長保育はいつも人手不足だから、ひっぱりだこですよ!

求人票に「未経験歓迎!長期ブランクOK!」なんて言葉がよく見られるのも、経験が無くても十分戦力になるからなのです。

40代50代新人保育士のニーズ

それでは、40代50代の新人保育士はどんな仕事で必要とされているのでしょうか?

40代50代の新人に正社員としてのクラス担任を期待している保育園はほとんどありません。20代前半なら教育して育てますが、40代50代にそんな教育体制はないですね。

保育園での勤務経験のない40代50代保育士が求められていることは、

【40代50代新人保育士が求められること】

  • 保育士資格保有者であること
  • 社会経験があること
  • 家事育児経験があること
  • 子育てが一段落していること

新人とはいっても、私たちにゆっくり指導するだけの時間はありません。しかし、社会経験があれば社会人としての基本のルールは身についているでしょう。主婦なら洗濯、ゴミ捨てなどの家事は当たり前にやってきていますよね。1から10まで全て言わなくてもある程度察してやってくれると期待できるのがこの年代です。

子育て経験があればなおよし。

【子育て経験で期待されること】

  • おむつ替え
  • 調乳・授乳
  • 子どもの着替え
  • 食事の介助
  • 寝かしつけ

これだけ経験があればOK!

それに自身の子育てが一段落しているから安定してシフトが組みやすい!

こうしてみると、未経験の若い保育士より即戦力になることがわかりますね。

40代50代新人保育士が仕事を覚える方法と注意点

戦力になる事は分かったけど、仕事が覚えられるかな?

そんなあなたに仕事の覚え方と、働く上での注意点をお話しします。

1. 仕事を覚える方法

40代50代の新人に研修はほとんどありません。みんな働きながら覚えていきます。
やることがたくさんあって頭がパンクしそう?!

大丈夫です。最初に覚えるべきことをおさえたら、あとは徐々に身について行きますよ。

【最初に覚えること】

  1. 仕事の流れ
  2. 職員・子どもの名前
  3. 道具のある場所
  4. 予定表や引き継ぎ書の場所

保育園の仕事は時間の流れとともに次々と出てきます。
その流れの中でランダムに、おむつ替え、子どもの対応、電話応対などが入ってきます。

まずは仕事の流れをつかみ、早くみんなの名前を覚えましょう。

仕事の流れ、道具の場所を覚えたら人に聞かなくてすむし、名前を覚えたら書類の内容が分かるようになってきます。

子どもの名前はフルネームで覚えることで、名字を名乗ってかけてくる保護者からの電話が受けられるようになります。兄弟関係まで覚えられたら、話や書類の理解が深まりますよ。

2. 働くときに注意すること

「やっと仕事も覚えてきたけどなんか違う…。」

40代50代で保育士デビューした人によくあるモヤモヤ。せっかく就職したのに、辞めたくなってしまった…。

そうならないための注意点は次の3つです。

【40代50代新人保育士が働くときの注意点】

  1. 自分の経験を優先しない
  2. 思い込みで動かない
  3. 価値観・保育観に振り回されない

自分の経験を優先しない

40代50代にもなると、社会経験も子育て経験もベテランです。自分のやり方を持っている人がほとんどでしょう。
しかしそれは自分のやり方としてひとまず置いておいて、保育園ではその園、クラス、担任のやり方に合わせましょう。

子育てと保育は違うということ、そして保育園ごとにやり方や考え方があるからです。

思い込みで動かない

最初のうちは分からないことだらけなので、できるだけ確認して行動してください。自分の判断で出来ることもありますが、思い込みがトラブルの元になります。

保育園には独自のルールが多くあり、ミスを無くしたり事故を防ぐためにできたルールには、効率の悪いものもあります。
「おかしいな。」と思うやり方に出会うこともありますが、いろいろな経緯があってその形になった可能性もあるのです。

価値観・保育観に振り回されない

40代50代が新人保育士として働き始めて一番胸を痛めることは、おそらく価値観・保育観の違いです。

あなたの感覚と現場の保育士の感覚は必ずしも同じではありません。なかには時代遅れ、見当違いの保育をしていると感じる保育士もいるでしょう。

そんなとき、

  • 「イヤだけど同じようにした方がいいかな?」
  • 「やっぱりおかしいから注意した方がいいかな?」
  • 「自分の考える保育と違う!」

こんなふうに気になる所がいっぱい目に付いて、モヤモヤが止まらない!なんてことになるでしょう。

私の経験上この気持ちはとても大きなストレスで、慣れない仕事と重なってあなたをとても疲れさせます。

ではどう対応するべきか?

【違う価値観にモヤモヤするときの対応】

  • 良くないことは真似しない。
  • 注意はしない。
  • どうしても受け入れられないときは園から離れる。

あなたが良くないな、と思うやり方は真似しないでください。自分の価値観を曲げて良くないやり方を取り入れる必要はありません。

でも、注意はしない。
入職して間もない新人の40代50代保育士が注意して聞く耳を持つ人はいませんよ。
残念だけど……。

私たちが目の前の仕事をしっかりこなし、職場の人たちと信頼関係が築けた頃に伝えるチャンスはやってきます。

どうしても受け入れられないことに直面したら…。そのときはその園からは離れた方がいいです。

まとめ

40代50代新人保育士が戦力になる理由と保育園でのニーズ、働くときに注意することをお話してきました。

【40代50代新人保育士が戦力になる理由】

  • 保育士にはたくさんの業務がある
  • 配置基準を満たすための保育士人数が足りない
  • 朝夕の延長保育士が足りない

【40代50代新人保育士のニーズ】

  • 保育士資格保有者であること
  • 社会経験があること
  • 家事育児経験があること
  • 子育てが一段落していること

【新人保育士が最初に覚えるべきこと】

  • 仕事の流れ
  • 職員・子どもの名前(子どもはフルネーム)

【40代50代が新人保育士として働くときの注意点】

  • 自分の経験を優先しない
  • 思い込みで動かない
  • 価値観に振り回されない

40代50代の新人保育士でも、十分役に立つことがわかっていただけたと思います。
あなたを必要とする保育園で、勇気を出して保育士デビューを果たしてください!

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